私が参加している愛知中小企業家同友会で講演された方が、アップルセンター栄のご出身ということで、とても懐かしかった。
アップルセンターという名前を聞いて、色々昔を思い出したので、思い出すままに書いてみる。
当時、私は、アスキーとシステムソフトが出資して設立されたソフトウィングという会社で営業をしており、名古屋営業所の中でも、アップル、マッキントッシュ用パッケージソフトを主に担当していた。
当時、すでに、Photoshop、Illustratorは売られており、確か定価で1本30万円くらいだったように記憶している。
Photoshop、IllustratorにQuark Expressを加えた3本がセットになってよく売れていた。
他にも、ATM(Adobe Type Manager)、Norton Utility、SAM(Symantec Anti Virus for Macintosh)なんていうソフトもよく売れていた。
そんなパッケージソフトといわれる商品を販売店さんに卸す商社がソフトバンク、コンピューターウェーブ、ソフトウェアジャパン、そして私が務めていたソフトウィングであった。
中でもコンピューターウェーブは、アップル マッキントッシュのソフトウェアだけを専門に扱う商社だったと記憶している。
他にも、パッケージソフトの商社ではないキャノン販売も強かった。
キャノン販売は独自の仕入れルートを持っており、私達からは商品が流れなかった。
ソフトウィングの親会社のシステムソフトは、AdobeやQuarkの国内総代理店だったため、ソフトバンク、コンピューターウェーブ、ソフトウェアジャパンといった強力な競合会社に対して、有利な立場で営業できていた。
記憶が定かではないが、コンピューターウェーブにもシステムソフトの資本が入っていたような気がする。
アップルのマッキントッシュを扱っているショップは当時かなりあったが、現在のアップルストアのように直営ではなく、大きな会社から個人店まで、アップルから公式に認定されたお店が有り「特約店」と「販売店」に分かれていたように記憶している。
アップルセンターがどのクラスだったかは記憶が無い。
アップルを取り扱っている会社で、大きいところだと、三谷商事、いづみや(Too)あたりが有り、地元だとセントラルグラフィックセンター(セントラル画材)、岐阜にはHAテレコムといった会社があった。そういったMacを扱っている販売店さんに営業でアチコチ出入りさせていただいていていた。
話をアップルセンターに戻す。私が担当していたアップルセンターは、
- アップルセンター八事
- アップルセンター上前津
- アップルセンター栄
の3店舗だった。
アップルセンター八事はこの3店舗の中でも古いお店で、少し記憶が曖昧だが、その次にアップルセンター上前津が古く、最後にできたのが、アップルセンター栄だったと記憶している。
アップルセンター八事は、八事駅から歩いて少し行った所に有り(場所が思い出せない)、緑に囲まれた落ち着いたオシャレなお店という印象が残っている。
アップルセンター上前津は、上前津の交差点から南に行った所に有ったが、元々は別の場所に有って、移転してその場所になったような気がする。
アップルセンター栄は、人材派遣会社の「ジェクス」という会社が運営しており、NHK放送センタービルの中にあった。アップルセンター八事が落ち着いたオシャレな店なのに対して、アップルセンター栄は、都会的で若くてスタイリッシュなイメージだった。
私が務めていたソフトウィングは経営状態が悪くなり、ちょうど同じ時期に親会社のアスキーの経営状態も悪くなったため、カテナという会社の子会社になった。
その頃に私もソフトウィングを辞め、パッケージソフト卸業界を去ったので、その後のMac市場は分からない。
今では、アップルセンターも1軒も残っていないようだし、当時、中の良かったMacのショップを検索しても検索結果に現れない。
グダグダな文章になってしまったが、思いがけないきっかけで昔を思い出すことができて懐かしく楽しかった。
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