「社長失格~僕の会社がつぶれた理由~」 ハイパーネット元社長 板倉雄一郎著
参加している経営の勉強会で紹介されていた本です。
勉強会の間にamazonで見つけて、懇親会ではすでにkindleにダウンロード完了してました。
最近は、寝る前に眠くなるまでと、目覚めて起床するまでの少しの時間に読書をしていますが、久しぶりに短時間で集中して読んだ本です。
読書のスピードはそれほど速くない方ですが、それでも二晩で読んでしまいました。
寝る前に読み始めて普通は眠くなるところが、ドンドン目が冴えてきて朝方まで読んでしまうということを二日間続けました。それほど刺激的な内容でした。
株式公開、億単位の借り入れなど、ほとんどが経験の無い内容ですので、批評はできません。
事業は、こんなことでダメになってしまうんだなぁということ、時代に翻弄されるということ、経営者は厳しく自分を律する必要が有るということ、この話の裏には陰謀が有ったのではないかということを感じました。
他人のことを言えませんが、ひとつだけ書くとすれば、氏は事業で利益も出ていないのに、高級住宅に住んだり、BMW M5やフェラーリに乗ったり、派手な生活をしていました。
金融関係者の中にはあからさまに、「板倉さん、フェラーリのために融資したんじゃないんだけどな」といってくる者までいた」
また、
このときからちょうど一年後に始まる金融機関の融資引き上げの発端の一つは、あんがいこうしたつまらないところにあったかもしれないのだ。
と書かれています。
借入金とは言っても、お金が手元に入ると現実が見えなくなりますが重要なのは事業で利益が出ているかということ。
利益が出ていない間は、役員報酬をギリギリまで抑える必要が有りますし、利益が出ても驕らずに、できるだけ貯蓄をし不測の事態に外部から借り入れをしなくても済む、または最小限に済ませられるようにする必要が有りますね。
比べることができないほど規模は小さいですが、同じような失敗をして痛い目に会いました。
経営者は自分に厳しくなる必要が有りますね。
あまり色々書くと、ネタバレになるのでこれ以上は書きませんが、成功者を他人が分析した本は山程有る中で、本書は、失敗した本人がその内容を記した価値の有る一冊だと思います。
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