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「物欲が弱い経営者は成功できない」と言われて十数年かけて腹落ちしたこと

2004年に創業した当時、
「あなたは物欲が弱い。物欲が無い経営者は成功できない。欲しい物を書き出して毎日見なさい。物欲を持ちなさい。」
と当時お世話になっていた創業コンサルタントに言われ、悩んだことがあります。欲しい物を書き出してみても、心の底から欲しいかと聞かれたら、「どちらでもいい」と答えてしまいそうなものがほとんどでした。

私が欲しいのは、「物」というより、「コト」や「状態」の方が圧倒的で、「別に物欲じゃなくてもいいじゃん。」と気付いたのが転換点でした。

そして、たどり着いた答えは、
「どんなことに喜びを感じるか?」
と聞かれれば、
「昨日までできなかったことが今日できるようになること」

「何が欲しい?」
と聞かれれば、
「能力」
というように自分の中で答えが出ています。
考えてもみれば、2004年に創業する時に作った経営理念の一つにも、
「わたしたちは、常に人間性と能力の成長を目指し、自由闊達な自己実現ができる会社づくりをします」
と書いてます。

今回この記事を書くのにあたり、欲望って、あと、何が有ったっけ?と考えました。

すぐ思いつくのが、三大欲求。
自己分析すると、食欲はまぁまぁ強め。睡眠欲は弱め。性欲は…強いですね(汗)

三大欲求の他に、金銭欲+物欲+権力欲+名誉欲というのもすぐに思いつきます。「七欲」というそうです。
金銭欲はそこそこあります。
前にも書いたとおり、物欲はそれほど強い方ではないと思います。昔は車、それも速い車が欲しかったです。物欲を持ちなさいと言われていた30代の頃に買ったスポーツカーには満足していましたが、途中から故障に次ぐ故障で、とんでもない金食い虫に豹変し、そんな時にリーマン・ショックが起こり、そのスポーツカーを買うために作った借金の返済と併せてかなり苦労しました。それに懲りて以来、車は卒業し、今はリッター25kmくらい走ってくれる燃費が良い車でノロノロ走っています。
権力欲。無い無い(笑)
名誉欲。うーん。有るのかなぁ?

調べてみると、欲求を59種類に分類したリストというのが有りました。
で、そのリストをざっと見て、「これ、強い」と思ったもの。

  • 【愛情欲求】:愛する人のために行動したい。
    • うん。強め。
  • 【自由欲求】:誰にも縛られず、自由な生活をしたい。
    • 強いと思います。だから独立したんだもんね。
  • 【好奇欲求】:新しいことや、珍しいことを経験したい。
    • はい。子供の頃から好奇心、強かったです。
  • 【知識欲求】:多くのことを学び、知識を増やしたい。
    • 知識には貪欲ですね。
  • 【理解欲求】:ものごとの因果関係を理解したい。
    • これも、相当強いですね。
  • 【自己認知欲求】:自分がどんな性格なのかを知り、理解したい。
    • あるある。この文章も、そういう内容ですものね。

そして、私が「これが一番強い」と思っているものも有りました。

  • 【自己成長欲求】:自分自身を成長させ、充実したい。

先年度は、所属している愛知中小企業家同友会の小さな集まりで、毎月1回、司会をする機会がありました。最初に司会をした時に、自分の司会能力の低さに驚愕し、何とかせねばと思ったところから、ファシリテーションというものを知り、学び、毎月実践したところ、何とか下手くそなりに司会ができるようになりました。私にとっては、こういうことが大きな喜びになります。
そして、その同友会でもう一つ、私が驚異的に下手くそなものを発見しています。それは、スピーチ。同友会の先輩からは、何年も前に、
「中国製のスカッドミサイル」
というあだ名を頂戴しています。意味は、話が
「どこに飛んでいくか分からんから」
だそうです。今年度は、この、ど下手くそなスピーチをもう少し上手になって、自己成長欲求を満たしたいと思っています。

何が成功なのか、という問題はありますが、物欲が弱いなりに、自己成長欲求を原動力に頑張っていきます。

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